完全母乳(完母)はいつからできるの?
完全母乳にしたいけどミルクとの混合が続いているママは、いつから完母に移行できるのか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
わたしもそうでした!
でも、いろいろと試した結果、生後20日で完全母乳にすることができたのです
しかも、完母はミルク育児より、体重増加がゆるやかと言われているのに、我が子の体重は、
3400g(出生時)→4700g(生後1か月)→6300g(生後2か月)
と、周りに驚かれるほど、急速にムチムチに!(笑)。
この記事では、わたしが完母になるために試したことを5つ紹介します。
万人に効果があるわけではないかもしれませんが、参考になれば幸いです!
完全母乳(完母)とは?
完全母乳は、子供にとってたくさんのいいことがあるといわれています。
- 母乳は完全栄養食である
- 母子間の最高のスキンシップになる
- 感染症に対する予防や治療になる
- 病気にかかりにくくする
- 顎の発達を促す
- 言葉や知能の発達が良くなる
- 乳幼児突然死症候群を予防する
- 1日のリズムが形成されやすい(計算でなく、自然にリズムが形成される)
- 経済的な負担が少ない
- (災害や非常時などを含め)いつでも、どこでも与えることができる
- 風邪や胃腸炎の時に、他の水分が取れなくても、母乳なら飲めることがある
- 良い腸内細菌を育てる
出典:『自然に沿った子どもの暮らし・心・体のこと大全』本間真二郎
さらに、お母さんにとっても、母乳育児は以下のようないいことがあるそうです。
- 子宮収縮を促し、産後の回復が速くなる
- オキシトシン(愛情ホルモン、幸せホルモン)が分泌され、赤ちゃんとの愛着形成が進みやすい
- マタニティーブルーを軽減する
- 乳がん、卵巣がん、子宮がんを予防する
- 産後肥満の予防
- 更年期障害の予防
- ミルクを作る手間がいらない
出典:『自然に沿った子どもの暮らし・心・体のこと大全』本間真二郎
ミルクももちろん栄養豊富ですが、以上のような母乳のメリットはうれしいですね!
完全母乳はいつからだった? わたしの体験談
わたしは、出産前にあまり母乳のためのマッサージをしておらず、準備もほとんどしていませんでした。
でも、完全母乳のメリットは知っていたので、バースプランにも「完全母乳希望」「産後なるべく早く授乳したい」と書いていました。
実際に、産後20分に初乳を与えることができました。
その後すぐ、母子同室がスタート。
最初「生後日数×10mlのミルクを足すようにしてね」と言われました。
しかし、赤ちゃんの黄疸の値が悪いため、産後2日目には「さらにミルクを増やすように」と言われました。
このとき、ミルクを増やすのになんとなく抵抗を感じてしまい、あまりミルクを増やさなかったのです。
そのせいかは分かりませんが、赤ちゃんの黄疸の値がさらに悪化し、光線治療を行うことになってしまいました…。
退院のときは、授乳のたびにミルクを50ml足すように指導されました。
みんなそんなものかな、と思っていましたが、実家に帰って、母と妹(1歳の子のママ)に話すと「産後すぐから完全母乳でいける人もいるんだよ」と言われてびっくり。
妹は、産後あまり母乳がでずミルクを多めにあげていたら、子供がほ乳瓶しか受け付けなくなってしまい、2か月で完ミになったそう。
妹に「なんかわたしと同じ匂いがするな~」と言われ、「自分に完母は難しいのかもしれない」と初めて危機感を抱きました…!
絶対完母!主義ではなかったけど、ミルクもきちんと足しつつ、まず努力して完母を目指そう、と思いました。
その後、試行錯誤し、一日最大400mlミルクを足しながらも、生後20日で完全母乳に移行することができたのです。
完全母乳のためにやったこと5つ
①マリエンの、授乳・母乳育児ブレンドハーブティーを飲んだ
マリエンとは、1858年に創業、160年以上もの歴史がある、ドイツのハーブ専門ショップです。
マリエンの代表的な商品が、天然成分100%の授乳・母乳育児ブレンドハーブティー。
日本ではすでに20年以上の販売していて、日本人に合わせたレシピも取り入れているそうです。
口コミで広がり、18万人以上の利用実績があるとか。
たまたま友人がプレゼントしてくれて、母乳育児に悩んでいたわたしは、毎日数杯飲むようになりました。
ちなみに、楽天やYahoo!では売られておらず、アマゾンで購入することができますよ!
ちなみにこのハーブティーは、母乳過多にも母乳不足にも、どちらにもOKなのだそう。
母乳不足の場合は濃いめを一日4-5杯以上、過多の場合は薄めのものを4杯以上飲むと良いと書かれていました。
あとわたし、完全母乳になったあと、どんな脂っこいものや甘いものを食べてもまったく詰まり知らず、赤ちゃんも便秘しなかったんです。
少しでも脂っこいものを食べると詰まっていた友達に「信じられない。うらやましすぎる!」と言われました(笑)。
また、ネットでとことん調べたところ、マリエンと同じくらい人気のハーブティーが、AMOMAのミルクアップブレンドというハーブティーでした。
ママ友にマリエンをすすめたら、AMOMAですでに効果が出ていて、逆オススメをされたこともありました(笑)。
完全母乳を目指す人向けには、マリエンのとAMOMAミルクアップブレンドが2大人気のようです。
お値段は、マリエンは4,300円以上するのに対して、AMOMAは送料を合わせても2,000円前後(定期コースなら初回は1,599円!)と、AMOMAはマリエンの半額以下です。
お値段的に、まずはAMOMAミルクアップブレンドから試してみて、合わなければマリエンを試してみるという順番が良いと思います。
AMOMA公式サイトを見ると、口コミが4000件近くも掲載されており、4.17と高評価!(2021年9月時点)
さらに、全国660以上の産院でも取り入れられ、約80%の人が定期コースを利用しているなど、プロ&リピート利用が多いようです。
定期コース申込みだと、いつでも停止・休止ができて、初回送料込みで1,599円で試せるようなので、一番安く試してみたい人にはオススメです。
AMOMAのミルクアップブレンドを、初回1,599円で試してみる
②ほ乳瓶の乳首を、桶谷式の「母乳相談室」にした
これは妹が教えてくれました。
「母乳相談室」は、ほ乳瓶で有名なピジョンが、母乳マッサージで有名な桶谷式用に作ったもので、本来は病院や産科でしか買えませんでした。
でも今は、オンラインで買えます。
早速、楽天で購入し、「母乳相談室」を試してみました。
明らかに飲みづらそうで、すべて飲み干すのに今までの3倍くらい時間がかかりました。
その後、直母乳もいやがらずに飲み続けてくれたので、息子がほ乳瓶依存にならず、完母に移行できたのも、この「母乳相談室」のおかげかな?と思ってます。
③漢方の牛蒡子(ごぼうし)を煮出して飲んだ
牛蒡子=ごぼうの種です。
東条百合子さんの自然療法の本に「ごぼうの種を食べたり、煮出して飲むと母乳に良い」と書かれていました。
漢方薬として、古くから用いられているそうです。
ちなみに、ごぼう茶ではなく、ごぼうの種が良いそうです。
一体どこで、ごぼうの種なんて買えるんだ!と思いましたが、ありました、アマゾンに。
本当に、ネットはなんでも買えるからありがたい!
早速、30分ほど種を煮だし、出来上がった真っ黒な液体を飲んでみると…
めちゃめちゃ苦い! まずい!!!
ゴーヤ茶など苦いものに耐性があるつもりの私でも、びっくりするほどの苦さでした。
1日400ml×5回くらい、試しました。
完母になってからは一切飲んでなくて、大分余ってしまいました(笑)。
④さく乳ポンプで、1mlも母乳を無駄にしなかった
カネソンのさく乳ポンプは、シンプルだけど、超絶使えました!!
ほかの手動さく乳機よりも簡単に、母乳をたくさん取れて、電動さく乳機のような面倒な消毒・手入れも必要ないというスグレもの。
使い方は本当にシンプルで、授乳しているときもう片方の胸に、このさく乳ポンプをくっつけておくだけ。
空気の圧力で、しぼるような圧がかかるので、乳腺の流れを良くしてくれたと思います。
また、授乳中は、飲んでいないほうの胸から母乳がにじみでてきたりしますが、この搾乳ポンプをつけていれば、1mlも母乳をムダにしません。
外出時もカンタンに持ち運べて、すごく重宝しました。
⑤「青葉」の授乳クッションを使った
授乳の姿勢って、お母さんの姿勢や健康に影響があるだけでなく、赤ちゃんの母乳の飲みやすさにも大きく関係してきます。
最初は、わたしはお下がりのやわらか~い半月型の授乳クッションを使用していましたが、毎回授乳するたびに、赤ちゃんが飲みやすいピンポイントを探すのに苦労しました。
赤ちゃんはその間よく泣くし、わたしは焦って背中をつい丸めた姿勢になってしまっていたけど、それは母乳がでにくくなる姿勢なんですよね。
いろいろ調べて、授乳クッションにしては高価な、「青葉」(トコちゃんベルトで有名な会社)の授乳クッションを購入。
完全母乳のコツとして、とにかく赤ちゃんに吸ってもらう頻回授乳というのがあります。
赤ちゃんが吸えば吸うほど、母乳も生産されて出てくるようになるというのです。
まず赤ちゃんにしっかり吸ってもらわないと始まらない。
そのために必要なのが、赤ちゃんが安定して吸える、硬さと高さのある授乳クッションなのです。
調べたところ、口コミで最も高さ(23センチ!)も硬さもしっかりあるのが、「青葉」の授乳クッションでした。
育児用品店には、1,000円台で、柔らかくて抱き枕にもなるという授乳クッションが売られていますが、経験上おすすめできません。
抱き枕としては確かに快適ですが、授乳クッションとは分けて考えたほうが、絶対良いです!
お値段は高めですが、まったくへたらず第2子以降も使えるので、「買ってよかった!」と心から思いました。
完全母乳になってよかった!実感と注意点
こうして、生後20日で完全母乳にできたわたしですが、産後2か月が経過して改めて感じるメリットは
とにかくラク!
ということでしょうか(笑)。
ミルクだと、赤ちゃんと外出するとき、ほ乳便に小分けのミルクに、お湯に消毒液に…と一気に荷物が増えます。
しかし完全母乳だと、おむつポーチと、授乳ケープになるエイデンアンドアネイのおくるみだけ持って、外出ができてしまいます。
最終的に、わたしは生後9か月まで完全母乳で、息子を育てることができました。
(保育園入園に向けて、途中から混合→1歳になる前に自然と卒乳しました)
息子は今、2歳ですが、大きな病気をすることもなく、すごく元気に育っています。
熱が出て保育園から呼び出し…というのも、1歳のときに数回、2歳になってからは0回。
まさに、この記事の冒頭で紹介したような「完全母乳のメリット」を実感しています。
それは、矛盾するようですが、「絶対に完全母乳!」とこだわらないほうがいいということ。
最初にも書きましたが、わたしは産後すぐミルクを増やさなかったせいで子供の黄疸が強くなり、治療を受けることになってしまいました。
母乳にこだわりすぎてミルクを減らすと、赤ちゃんの栄養が足りず、成長が阻害されてしまう可能性もあります、
一か月検診でそれを指摘され、ショックを受けるお母さんも多いと助産師さんに聞きました。
だから、自分を追い詰めず、「ミルクもありだよね」というゆるい気持ちを持ちつつ、上記で紹介したことを気軽に試してもらえたらと思います。
ミルクで健康に育っている子供も、たくさんいますから(妹の子供がそう。アレルギーもゼロで元気いっぱいです)!