私は、2019年春に、無痛分娩で第一子を出産しました。
その時の体験、現場の先生に聞いたことなどから、無痛分娩前で意外と知られていないけど、必ず知っておいてほしいこと、知っておくと得すること、安心することをまとめました。
- 怖い事故の話をよく聞くけど、リスクはあるの?
- 自然分娩より、どれくらい費用が高いの?
- 無痛分娩は、まったく痛みなし?
そんな疑問にお答えしつつ、無痛分娩について、重要度が高い順に、5つお伝えします
無痛分娩を選ぶ前に知っておくべきこと5つ
①無痛分娩の事故リスクを減らすために最も重要なのは、産院選び!
無痛分娩を選択する人はまだ1割にも満たないそうですが、分娩数・取り扱い産院数は確実に増えているそうです。
一方で、関西を中心に、妊婦さんの死亡事故があり訴訟のニュースもよく聞きます。
。
産院で無痛分娩のレクチャーを受け、麻酔科医の先生に疑問に思っていることを質問し、ようやく無痛分娩を決意しました。
現場で活躍する麻酔科医や産婦人科医の先生に聞いて納得した、事故を最大限予防するための産院選びのポイント、それは
出産のとき、産婦人科医・小児科医・麻酔専門医の全てがいるかどうかということです。
先生によると、無痛分娩で事故が起こった診療所は、産婦人科医の先生が麻酔も全て1人で行っていたパターンが多いそうです。
無痛分娩は、麻酔の注入など、妊婦さんの状態を見ながら、冷静に慎重に行っていく必要があります。
通常の分娩よりやることが多いのに、1人の先生で対応しようとするから、事故が起こるのだそうです。
無痛分娩を検討している人はまず病院に、産婦人科医・小児科医・麻酔専門医が対応してくれるか確認してください。
それがまず、安全な無痛分娩のために、何よりも大事だと思います。
ちなみに、産む時間帯によって、無痛分娩ができないことや、麻酔科医の先生がすぐ対応してくれない場合もあります。
私が実際に産んだ病院は、24時間無痛分娩ができる体制でした。
でも深夜に産気づいた場合、麻酔科医の先生が来るまで待たなければいけなかったり、小児科医の先生が出勤してくる朝まで出産が進まないように麻酔でコントロールする場合もあると言われました。
24時間、産婦人科医も小児科医も麻酔科医も常駐している病院は、正直ほとんどないと思います。
でも、できるだけこの3タイプの先生が対応できるよう取り組んでいる病院を見つけておくことが大事だと思います。
②東京だと無痛分娩の費用は100万越え!? 地方のほうがうんと安い!
私の周りでは、無痛分娩で出産した人が多く、しかも経験した人の100%が無痛分娩を絶賛していました。
ブログで体験談などを調べてみると、いわゆるセレブ産院でもありました。
産後エステや食事などサービスが充実していることもあって、どうやら費用は100万円前後。
(産んだ日が平日か休日か、昼間か深夜か、処置などによって料金は変わりますが)。
出産一時金42万円をさしい引いても、自己負担が約60万円!
そこで、里帰りも考えて、地方の病院の無痛分娩を調べてみました。
するとなんと関西の有名な産院での無痛分娩は、個室で通常の分娩費用+8万円のみ。
その他、促進剤の実費などをあわせても、自己負担は大体+10万以下におさまると、先生が説明してくれました。
最終的にわたしが支払ったのは、出産前の破水疑惑入院を除いた、純粋な分娩・入院費用だけで、52万円でした。
つまり、出産一時金42万円を差し引くと、自己負担は10万円のみ。
わたしは促進剤も吸引も、産後の子宮収縮剤の点滴も不要だった珍しいタイプだったので、普通は+1~2万かかるかもしれません。
それでも、地方の無痛分娩は、東京より自己負担金が50万円安かった!
無痛分娩がしたい、でもできるだけ費用をおさえたい!という人は、里帰りで地方での出産も検討してみてはいかがでしょうか?
③無痛分娩でも、陣痛の痛みはある!
無痛分娩は字の通り、痛みが全くないと思っている人も多いかもしれません。
が、無痛分娩も、陣痛の痛みはあります!!!
子宮口が4ー5センチほど開かないと、無痛分娩の麻酔を打つ事はできません。
なので子宮口がある程度開くまで、陣痛を経験することになります。
声を出したくないと思っていたのに、痛みの波が来ると声を上げずにはいられない。夫の手を握り潰さないと耐えられない!!
本当に痛くて痛くて、これ以上の強い痛みがまだやってくるなんて、想像もできませんでした。
わたしはいよいよ麻酔をうつときに、麻酔専門医の先生にこう言われました。
でも、早く終わるといっても、あと1ー2時間はかかるはず。
これ以上の痛みに耐えるなんて絶対にできない!
麻酔を打つと、5分もしないうち痛みが和らぎました。
その後、出産までの約6時間は、陣痛の波がくるたびに少し痛みましたが、それ以外の時間は夫や助産師さんとおしゃべりできるくらい快適。
いざ出産の瞬間も痛みはなく、会陰切開の縫合もほとんど痛くなく。
(切開の場所によっては麻酔が効かず、陣痛より痛いこともあるようです)
麻酔が切れた後の会陰の痛みも、たぶん普通分娩の人と変わらないくらいだったと思います。
④+5時間!? 普通分娩より、出産が長引くことが多いのはデメリット
無痛分娩は、一般的に、普通分娩よりも時間が長くかかると言われています。
なぜなら、麻酔で痛みの波がわからず、いきむタイミングがつかみづらく、いきみかたも体感で分かりづらいからです。
私も、普通分娩ならあと1時間位で産めると言われたのに、麻酔を打ってから結局6時間かかりました(笑)。
長引くとはいえ、激痛の1時間よりも、痛みが和らぎ、何ならちょっと心地よいくらいの6時間延長のほうが断然良かったし、今選べと言われても、確実に長引く無痛分娩を選びます。
夫の立会時間の関係で、長引くのは絶対いや!という方は、普通分娩のほうがいいかもしれませんね。
⑤自然なお産が理想でも。無痛分娩は、99%が促進剤とセット
」
そんな方にお伝えしておきたいのが、無痛分娩はほぼ、促進剤とセットということ。
なぜなら、麻酔で痛みが遠のき、お産の進行も止まってしまい、促進剤が必要になることがとてもよくあるからです。
事前の説明会で、麻酔科医の先生もはっきりと「99%、促進剤は打つと思ってください」とおっしゃっていました。
…が、結局私は、貴重な1%の、促進剤なしの無痛分娩になりました(笑)。
麻酔を打った後「陣痛の痛みの波はありますか?」と聞かれて、痛みは100分の1くらいになってはいるものの、波はあったので「はい」と答えました。
つけていたNST(陣痛の波をはかる機械)にも、しっかりそれは表れていたようです。
陣痛が遠のいていないので、麻酔科医と助産師さんの判断で、そのまま促進剤なしでお産をすることになりました。
産後、先生に「促進剤は、無痛の人はほぼ全員打つんだよ」「すごくいい子宮を持ってますね!」と感心されました(笑)。
でも、促進剤なしの無痛分娩ができたのも、「無痛=即促進剤」ではなく、ひとりひとりの状況を見て、待てそうなときは待つ、という判断をしてくれる病院の体制があったからこそだと思います。
病院の都合ですぐ促進剤、すぐ帝王切開、というのはよくある話ですから。
本当に良い病院だったと感謝しています。
できるだけ促進剤なしの無痛分娩をしたいと願う人は、事前に病院側に「できそうなら、促進剤なしの無痛も可能ですか?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、促進剤が悪いわけではなく、私の周りでも促進剤で安産だった人はたくさんいるし、大きな事故も稀なので、あまり神経質に考えなくてもよいとも思います、
わたしも、促進剤なしでいければそれに越したことはないけど、必要なら全然OKと思っていましたから。
まとめ
・病院選び・体制の確認が、安全のために何よりも大事!
・地方のほうが格安な可能性が高い。里帰り出産も選択肢に。
・無痛分娩は、痛みが”無”なわけではない。
・お産の時間が長引くことが多い。けど痛みは少ないので、負担は少ない。
・促進剤はほぼマスト。まれに必要ない場合も。
無痛分娩を考えている方の参考になれば幸いです!
わたしも、無痛分娩にして本当に良かった!と思っています。
また、わたしが無痛分娩で麻酔を打っても、陣痛が遠のかず順調にお産が進んだのも、イオンドクターのレッグウォーマーでしっかり足首を暖めていたからだと思います。
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イオンドクターについて、詳しくは以下の記事に書いています。
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2人目のときは、絶対に入院のときかた持ち込み、産後すぐから使おう!と思っています。
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